現代刀 大宮住人源輝日天造 一尺二寸八分 白鞘入| 日本刀・刀剣総合専門店『儀平屋』

<体配>
平造り庵棟、身幅重尋常く、反り僅かに付く。茎は生で筋違い鑢がかかる、茎尻は栗尻。

<地鉄>
よく錬れた板目肌に杢目交り、地沸付く。

<刃紋>
小沸出来の互の目丁子刃、刃縁沸が付き、足入る。帽子は乱れ込み小丸に返る。

<ハバキ>
銀無垢一重の腰祐乗。

<特徴>
源輝日天、本名は井原福太郎、大正3年2月20日生、埼玉県大宮市（現さいたま市）三橋住。昭和11年栗原彦三郎昭秀に師事し、日本刀鍛錬伝習所に入所して鍛刀を学ぶ。同15年埼玉県鍛錬刀剣会を結成し、同17年には香港・ヴィクトリアピーク神社御造営計画のため栗原彦三郎先生に随って外遊する。初銘「輝吉」、のちに「輝日天」に改銘、源姓を名乗り、晩年は「鉄斎」と号する。日本美術刀剣保存協会新作名刀展に14回もの入選を誇る現代を代表する刀工です。
本作、輝日天刀匠72歳の作品です。目を凝らすと針先くらいの膨れが何箇所か有りますが、それを補っても余る程、地鉄、刃紋が素晴しく、魅力の有る寸延び短刀です。拵を付ければ前差に最適です。

<拵え>
白鞘が付属。

<刀剣の状態>
研ぎ:　概ね良好です。
傷:　欠点に成るような傷は有りません。