特別保存刀剣 近江守源久道（初代） 一尺三寸六分 白鞘入| 日本刀・刀剣総合専門店『儀平屋』

<体配>
平造り庵棟、身幅太く重厚く、反り僅かに付く。茎は生で鑢目は筋違い、茎尻は刃上がりの剣形。

<地鉄>
小板目が摘み、地沸が付く。

<刃紋>
変化の有る互の目乱れ、匂深く小沸よくつき、足、葉よく入り、砂流しかかる。

<ハバキ>
素銅に金着二重。

<特徴>
近江守久道は、伊賀守金道、越後守来金道、丹波守吉道、越中守正俊の所謂三品四兄弟と共に京五鍛冶と呼ばれている。 初代近江守久道は、寛永二年に近江国野洲郡野村で生まれる、俗称を堀六郎兵衛といい、二代和泉守来金道に学び、後に三品姓に転じたと伝わる。寛文元年(1661年)に近江大掾、翌二年に近江守を受領する、その際に 菊紋を授けられたと伝わる。また、初代久道は当時としては長命であり、正徳元年(1711年)に八十六歳で没している。 本作、小板目肌が細かく詰んだ精美な鍛えに地沸つき、刃文は変化のある互の目乱れ、匂深く小沸よくつき、足、葉よく入り、細かな砂流しかかるなど、初代近江守久道の典型的作風を顕著に示した作品です。

<拵え>
白鞘が付属。

<刀剣の状態>
研ぎ:　良好です。
傷:　傷は有りません。