品番 04-1040
保存刀剣 文珠重國造之 九寸五分 合口拵入
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種別Category | 短刀 | 刃長Blade length | 28.8cm |
反りCurvature | 0cm | 目釘穴a rivet of a sword hilt | 1個 |
元幅Width at the bottom part of blade | 27.7mm | 先幅Width at the top | 20.5mm |
元重Thickness at the bottom part of blade | 6.2mm | 先重Thickness at the top | 5.2mm |
重量Weight | 刀身のみ250g、抜き身300g | 時代Period | 江戸初期 |
銘文Signature and Date | (表)文珠重國造之 (裏)三月吉日 |
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登録Registration Code | 昭和43年1月17日 和歌山県教育委員会 |
品番 04-1040
<体配>
平作り庵棟、無反り、ふくら程よく枯れる。茎は筋違い鑢がかかり、茎尻は剣形。
<地鉄>
板目肌に杢目が交じり微塵に詰み、地沸美しく付く。
<刃紋>
直刃で匂い深く、小沸深々と冴え、刃縁沸が付き明るく冴える。帽子は直ぐに入り小丸に返る。
<特徴>
文殊重國、紀州藩のお抱え藩工、初代重國は生国大和で手掻派の刀工、徳川家康の招へいにより駿府へ参じる。その後、駿河に入府した家康の十男頼宣の紀州移封に
従い和歌山に移住する。重國の作柄は相州伝と大和伝の二種類が有ります。また日光東照宮所蔵の重國(南紀重國)の刀は国宝に指定されており、江戸時代初期の
代表的刀工です。重國の文珠家は幕末まで続きますが、三代までが飛び抜けて出来が良いと言われています。
本作、銘振りと短刀と言う事から見て、三代九郎三郎重國の大和伝を焼いた作品に間違い有りません。また本短刀の出自は元紀州藩士の家と言う事で由緒ある短刀です。伝聞による
と紀州藩士木下家の所蔵品と言う事ですが詳細は不明です。紀州藩の木下家と言えば、大番頭1500石の木下次郎四朗が筆頭です。拵は乾漆黒石目合口拵で痛みは殆ど
無く、唯一惜しまれるのは小柄の欠品です、笄とコジリが素銅石目地なので、恐らく小柄袋も同様だったと思われます。もしかしたら小柄穂も重國だったかも知れま
せん。本短刀は正に三代重國の逸品と言っても過言では無いでしょう。
<拵え>
ハバキ:素銅地銀着一重磨き地に八重桔梗の家紋が入る。
目貫 :赤銅地水鳥の図
鞘 :乾漆黒石目、八重桔梗の家紋が蒔絵され、コジリは素銅石目地の鍬形コジリが付く。
笄 :素銅石目地。
<刀剣の状態>
研ぎ: 古研ぎですが、概ね良好です。
傷: 欠点になるような傷は有りません。