品番 02-1227
新刀上上作、大業物
新刀 肥前國住近江大掾藤原忠廣 二尺三寸四分 白鞘 拵付
Shinto Hizenkuni Ohmidaijo Fujiwara Tadahiro
- 商品価格(税込)
- 430,000円
種別Category | 刀 | 刃長Blade length | 二尺三寸四分 |
反りCurvature | 六分強 | 目釘穴a rivet of a sword hilt | 一個 |
元幅Width at the bottom part of blade | 31.8mm | 先幅Width at the top | 21.0mm |
元重Thickness at the bottom part of blade | 7.8mm | 先重Thickness at the top | 6.5mm |
重量Weight | 刀身800g、抜き身1,100g | 時代Period | 江戸(初期) |
銘文Signature and Date | (表)肥前國住近江大掾藤原忠廣 | ||
登録Registration Code | 昭和26年3月16日 東京都教育委員会 |
品番 02-1227
<体配>
鎬造り庵棟、身幅重とも尋常、鳥居反り中鋒。茎は切り鑢がかかり、茎尻は刃上がりの栗尻。
<地鉄>
地鉄は小板目肌がよくつみ、地沸が微塵に厚くついて、地景が細かに入る。
<刃紋>
中直刃が浅く湾れごころおなり、匂深く、小沸よくつき、細かに砂流しかかり、匂口明るく冴える。ボウシは直に入り小丸に返る。
<特徴>
近江大掾忠廣は、橋本平作郎といい、初代忠吉の子として生まれ、寛永九年(1632年)の父没後に忠廣を襲名しています。これは、父初代忠吉が元和十年(1624年)に
武蔵大掾を受領し忠廣へと銘を改め、忠吉銘は門人である後の土佐守に譲った為です。寛永十八年(1641年)に近江大掾を受領、元禄六年(1693年)に八十歳で没する
までの五十年以上の長きに渡って作刀を続けています。その為、寛永、寛文、元禄期とそれぞれの時代に応じた体配をした数多くの作品を残していますが、新刀の刀工中、初代
忠吉に次ぎ、2番目に多く重要刀剣に指定されており、如何に名刀が多いかが分かります。
本作、無冠なれど近江大掾忠廣の特徴が詰め込まれた刀で、銘についても偽銘臭さは無いと思われます。また登録は東京都昭和26年登録(大名登録)で登録番号も七千台、ハバキや拵から
みても名家に伝わって来た物と推測できます。保障は出来ないですが審査に出して見るのも良いし、割り切って居合で使うのも良いでしょう。
<拵え>
ハバキ:素銅地金着の鍬形ハバキ。
鍔 :鉄地肥後鍔。
縁頭 :赤銅魚子地武者の図。
目貫 :赤銅地天羽衣の図
柄 :鮫は親粒が付き巻き鮫、柄巻きは正絹納戸色の諸摘み巻き。
鞘 :白鞘と黒呂鞘が付属、黒呂鞘は返り角が付く。鞘に割れ等は無いですがヘコミが有り、コジリには虫喰いが有ります。
<刀剣の状態>
研:古研ぎですが、概ね良好です。
傷: 差し表のハバキ元から20cmくらいのところに小傷が有りますが、他に欠点に成るような傷は有りません。