品番 02-1188
第五十九回 重要刀剣
重要刀剣 備前守源祐國 白鞘入
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種別Category | 刀 | 刃長Blade length | 76.0cm |
反りCurvature | 1.8cm | 目釘穴a rivet of a sword hilt | 3個 |
元幅Width at the bottom part of blade | 30.5mm | 先幅Width at the top | 20.5mm |
元重Thickness at the bottom part of blade | 7.5mm | 先重Thickness at the top | 5.5mm |
重量Weight | 刀身820g | 時代Period | 江戸 |
銘文Signature and Date | (表)備前守源祐國 | ||
登録Registration Code | 平成23年1月19日 神奈川県教育委員会 |
品番 02-1188
<体配>
鎬造、庵棟、身幅やや広く、元先に幅差つき、重ね厚め、反り浅くつき、中鋒。帽子は焼きやや深く、直に小丸、先少しく掃きかけ、やや倒れて長く返る。
茎は生ぶ、先刃上がり栗尻、鑢目筋違に化粧つく。
<地鉄>
小板目肌よくつみ、地沸微塵に厚くつき、地景細かによく入り、かね明るい。
<刃紋>
元を直に焼き出し、その上は大互の目に互の目丁子・互の目などを交えて出入りがあり、処々乱れが濤らん風となり、足太く入り、少し葉交じり、匂口深く、沸厚くつき、物打辺に玉焼刃を配し、細かに
金筋・砂流しかかり、匂口明るく冴える。帽子は焼きやや深く、直に小丸、先少しく掃きかけ、やや倒れて長く返る。
<特徴>
花房備前守祐國は、紀州石堂派の出身であり、のちに同派の多くが大阪へと移住し大阪石堂と呼称される鍛冶群のうちの一人で有る。備中守康廣等を中心とした「康」の字を通字とする一群が紀州時代以来
得意とする丁子乱れの作品を多く残しているのに対し、祐國とその甥の祐春には石堂風の丁子乱れが経眼されることがあまりなく、むしろ、沸づいた互の目乱れを主体とした乱れのたれに互の目の交じるもの、
角かかった互の目や箱刃が交じるもの、濤らん風の大互の目乱れとなるもの、また直刃もまま見られるなど、大阪石堂派の中に於いて特徴ある作風を示す存在である。
本作は、小板目がよくつんで地沸が微塵に厚くつき、細かな地景がよく入った明るく濁りのない精良なかな味を示し、刃紋はよく沸づいて明るく冴えた匂い口の深い大互の目乱れに出入りを持たせて一際
派手やかに焼いた、如何にも大阪新刀然としたものであり、加えて、長寸で身幅が広く、肉置きもしかっりとした健全な体躯も好ましく、同工を代表する作品の一つといえる。
<拵え>
ハバキ:素銅地金鍍金の加州ハバキ。
白鞘が付属、白鞘には探山先生の鞘書きが入る。
<刀剣の状態>
研ぎ: 良好です。
傷: 傷は有りません。