特別保存刀剣　平安城安廣 二尺四寸九分 白鞘入り | 日本刀・刀剣総合専門店『儀平屋』

・平安城安廣 本名は富田三郎兵衛、紀州石堂の祖、また安廣は初代康廣の兄で大和守安定の父でもあり 平安城正俊の師でもある。元和六年に近江より紀州に移住し寛永十三年に紀州藩抱工に成るも正保元年に紀州藩を解雇、正保三年に実子安定と共に江戸に下 る、その後慶安三年に上洛し5年後の承応三年に京で没する。銘は他に於紀州安廣、紀伊國安廣、紀州住安廣、紀州和歌山住安廣、武州住安廣等が有る。 作柄は紀州時代には華やかな石堂丁子を焼き、武州以降は沸出来の湾刃や直刃が多くなる。本刀は安廣の晩年作と思われる。 刃長は二尺四寸九分反り四分三厘庵棟、鎬造り。体配は中間反りで姿優しく切先は中切先が詰まり心と成る。地鉄は板目肌が流れ映りが立つ、刃紋は直の 乱れ刃で物打ちの辺は湾と成り、刃縁砂流しがかかり刃中金筋が輝き稲妻が走る。帽子は直ぐに入り小丸に返る、茎は生で鑢目は勝手下がり茎尻は角度の 浅い剣形。
・ハバキは銀無垢一重の腰祐乗。

<その他>
・紀州石堂の祖である安廣の作品です、特に平安城銘は数が少なく貴重な一振りと言える。

<刀剣の状態>
研ぎ:　研ぎの状態は古研ぎですが良好です。
傷:　傷は有りません。