現代刀 一則 二尺四寸七分 拵入| 日本刀・刀剣総合専門店『儀平屋』

<体配>
体配は鎬造り庵棟、身幅重尋常、鳥居反り、中鋒。茎は生で鑢目は鷹の羽、茎尻は刃上がりの栗尻と成る。
彫り物は片チリの棒樋がハバキ下に掻き流しと成る。

<地鉄>
杢目肌に地沸付く。

<刃紋>
尖り互の目。

<特徴>
一則、本名は兼松一市、陸軍受命刀匠、戦時中の関鍛治の一人です。
本作、軍刀にしては寸法が長く、太刀拵に入れられていた物でしょう、もちろん鍛錬刀です。また本刀は2015年に弊社にて販売した物で今回下取りしました。前回販売時に柄は新品の縁頭、目貫、鍔を使用して リペア後に販売し、その後、購入者の方は刀身を研ぎ直し居合に使ってられました。そのため少しヒケが有りますが研ぎは概ね良好です。また今回樋を深く彫り直し、バランスを取るため軽い 鍔に交換したところ、抜身で830ｇと軽くなりました。長さが二尺四寸七分で830gの居合用真剣は非常にレアです。

<拵>
ハバキ：素銅地銀鍍金（税込15,000円で銀無垢一重ハバキを新調します）。
鍔　　：鉄地繭影透かし。
縁頭　：竹籠の図。
鯉口　：銀無垢鯉口金具。 コジリ：銀無垢鍬形コジリ。
目貫　：銀地桐の図。
柄　　：鮫は親粒が付く、柄巻は豚表革黒の諸捻り巻き。
鞘　　：金具付の黒石目鞘の他に、新品の替鞘（黒石目）が付属します。

<刀剣の状態>
研：概ね良好ですが、少しヒケがあるのと、切先に極小の薄錆が有ります。
傷：欠点に成るような傷は有りません。