越前住記内作 梅に杜若図 |
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縦Length | 80.0mm | 品番 | ||
横Width | 80.5mm | ANT-144 | ||
切羽台厚Thickness of seppadai | 4.9mm | 価格(税込) Price(JPY) | ||
重量Weight | 89g | 売り切れ | ||
材質Material | 鉄 | |||
銘Signature | 越前住記内作 | |||
備考Remarks | 桐箱付 |
<特徴>
越前国福井は松平家三十万石の中心地で、記内派・明珍派・赤尾派の家系がいずれも幕末まで繁栄したが、そのなかでも特に記内派の名が世に知られている。記内一派は非常に繁栄し、彼らが作る鍔は「記内彫り」あるいは「越前彫り」と呼ばれ珍重された。秋草や菊などの草木類など、いろいろなものを題材に採り上げているが、人物や風景のものは少ない。
本作は鉄槌目地の丸鍔で、茎穴を隔てた両側にそれぞれ梅と杜若を透し彫りしている。梅と杜若に見られる立体的で丸みのある透かし彫りは見事なものだ。
梅と杜若といえば尾形光琳の屏風図が有名である。記内と光琳はどちらも1600年代後半の人物とされているが、光琳の方が後出のため直接な関係は無いと思われる。しかし、ほぼ同時期に活躍した芸術家の作品に本作のような共通点があることから推察するに、この図案は当時の流行を反映したものと捉えることもできる。
越前国福井は松平家三十万石の中心地で、記内派・明珍派・赤尾派の家系がいずれも幕末まで繁栄したが、そのなかでも特に記内派の名が世に知られている。記内一派は非常に繁栄し、彼らが作る鍔は「記内彫り」あるいは「越前彫り」と呼ばれ珍重された。秋草や菊などの草木類など、いろいろなものを題材に採り上げているが、人物や風景のものは少ない。
本作は鉄槌目地の丸鍔で、茎穴を隔てた両側にそれぞれ梅と杜若を透し彫りしている。梅と杜若に見られる立体的で丸みのある透かし彫りは見事なものだ。
梅と杜若といえば尾形光琳の屏風図が有名である。記内と光琳はどちらも1600年代後半の人物とされているが、光琳の方が後出のため直接な関係は無いと思われる。しかし、ほぼ同時期に活躍した芸術家の作品に本作のような共通点があることから推察するに、この図案は当時の流行を反映したものと捉えることもできる。