興亜一心刀（満鉄刀） 満鉄鍛造之 二尺二寸一分 白鞘入 98式軍刀拵付| 日本刀・刀剣総合専門店『儀平屋』

<体配>
鎬造り庵棟、身幅重共尋常く、鳥居反りで中鋒。茎は生で化粧鑢がかかる、茎尻は刃上がりの栗尻。

<地鉄>
梨地肌に地沸付く。

<刃紋>
小沸出来の中直刃。帽子は直に入り小丸に返る。

<特徴>
興亜一心刀（満鉄刀）、昭和十年代から終戦まで、南満州鉄道株式会社(満鉄)が「興亜一心刀」と名命し大連で製作した刀剣の事を言う。鉄道会社が作った刀剣と言う事で材料にはレールを使っていると言うような誤った事実が昔から言われてきたが、そうでは無く、本当は満鉄が独自に鋼を開発し、新工法による量産可能で高性能な極寒地対応の耐寒刀としての性能を併せ持つ刀剣である。
本作は「甲申」から昭和19年に製造された刀剣で、茎の棟には「ヒ1155」の刻印、茎表の上部には「南」の刻印が入る。また付属する98式軍刀拵はオリジナルの物で刀身と同じく満鉄で作られたと思われるます。金具類のシリアルは全て「460」の刻印が打たれた非常に貴重な物です。

<拵え>
98式軍刀拵と白鞘が付属します、98式軍刀拵は鞘が錆びていますが朽ち込み等は無く、金具類もシリアルNOが「460」で揃っています。柄糸は汚れが有りますが切れは有りません。また尉官の刀緒が付属します（切れています）。

<刀剣の状態>
研ぎ:　良好です。
傷:　傷は有りません。