現代刀 東神小林成行作 二尺一寸五分五厘 拵入| 日本刀・刀剣総合専門店『儀平屋』

<体配>
体配は鎬造り庵棟、身幅重共尋常、やや腰反り、中鋒。茎は生で化粧鑢がかかり、茎尻は刃上がりの栗尻と成る。

<地鉄>
杢目に地沸付く。

<刃紋>
互の目乱れで刃緑沸が付き、刃中は葉が入る。

<特徴>
東神小林成行、小林成行の銘については詳細は不明ですが、東神とは徳島県に在った「徳島日本刀東神鍛錬所」の事なので、恐らくそこに所属した陸軍受命刀匠だったと推測します。
本作、昭和20年4月の作ながら鍛錬刀で、杢目肌に互の目乱れを焼いた真面目な刀です。拵は最近作られた物でしっかりしており、直ぐに試斬に使えます。

<拵え>
ハバキ：素銅磨き地金鍍金。
鍔　　：素銅地色揚竹梅図銀象嵌
縁頭　：赤銅磨き地鉄線花図。
目貫　：素銅地粟の図。
柄　　：柄巻は正絹納戸色の諸捻り巻き。
鞘　　：深緑の艶。

<刀剣の状態>
研：古研で少し薄錆が有ります。
傷: 欠点に成るような傷は有りません。