現代刀　長良川畔住人弘宗作　二尺四寸五分　本拵入り| 日本刀・刀剣総合専門店『儀平屋』

・高羽弘宗、本名 高羽弘、昭和29年10月5日生まれ、岐阜県関市にて作刀をされています。師匠は父である高羽誠刀匠。新作名刀展は昭和53年に初出品で入選して以降、特賞1回、優秀賞2回、努力賞4回を受賞されている、現在の関鍛冶を代表する実力派の刀匠です。
刃長二尺四寸五分反り七分二厘鎬造り庵棟、体配は中間反りで切っ先は中切っ先と成る。地鉄は小板目が良く詰み地沸が付き、刃紋は互の目乱れ。鋩子は掃き掛け小丸に返る。茎は生で鑢目は勝手下がり茎尻は栗尻。彫り物は片チリの棒樋がハバキ下に掻き流しと成る。
・ハバキは銀無垢一重の腰祐乗

<拵>
・拵は誂えで濃州堂製だと思われ、金具は鍔以外は切羽も含めて銀無垢です。縁頭は美濃龍、鮫は巻鮫で親粒が付き巻鮫、目貫は龍の図、柄巻は表革の焦げ茶で諸捻り巻きです。鍔は鉄地角形木瓜龍の図、鞘塗りは乾漆の黒です、鞘に擦り傷が有りますが割れは有りません。コジリは縁頭と一作の美濃龍です。

<その他>
・刀身にプツプツの錆が少し有りますが手入れをしていればこれ以上進行する心配は無く、浅い錆なので研ぎで綺麗に取れます。
また重量は有りますが、バランスが良く手持ちは軽く感じます。一般的に弘宗刀匠の刀は高価ですが、本刀はプツプツ錆が有るため安く出品します。このまま打粉で手入れをして錆を薄くして行くもよし、安く買った分で研ぎに出すのも良いでしょう。

<刀剣の状態>
研ぎ:　研ぎは古研ぎで少しプツプツ錆が有ります。
傷:　鍛え割れ等、欠点に成る様な傷は有りません。